いきなりですが、経営学ってなんでしょうか?
なんとなく机上の空論なんじゃないかと思ってしまっていませんか?
実は私たちが働いている時など、経営学が自然と組み込まれているんです。
今回紹介する「経営学とは?」 は、大学4年間の経営学が10時間でざっと学べるを参照して記事を書きました。
本の目次はざっとこんな感じです。
第1部 経営組織論
1.経営管理論の始まり
2.意思決定
3.組織デザイン
4.マクロ組織論
5.モチベーション
6.リーダー第2部 経営戦略論
7.経営戦略
8.全社戦略
9.競争戦略
10.事業戦略
11.アウトソーシング
12.マーケティング
13.カスタマー
14.国際経営第3部 技術経営論
15.生産管理
16.品質経営
17.製品開発
18.イノベーション
19.組織のイノベーション
20.イノベーションの普及
経営学とは何か?
経営学とはつまり、目次に書いてあるようなことです。
経営組織、経営戦略、技術経営など、組織の内部から外部までを幅広く扱います。
Wikipediaから引用すると経営学とは、
組織体の効率的・効果的な運営のための長期的視野に立った理論の構築を目的とする学問
引用元:経営学 – Wikipedia
リーダーシップ、イノベーション、マーケティングなど、全ての手法は経営学の中に組み込まれているんですね。
だいたい、この本を読めば経営学の全体像が見えるかなと思います。
実際、働いてみると経営学って机上の空論的な要素が多いなと気づきます。
筆者が最後
「経営学はサイエンスだ、このように実証され正しいものに日々作り変えられている」
という通り、サイエンスであり学問だからですね。日々実証されているんです。
しかし私は、経営学は、働く上で必ず知っておきたい知識だと感じています。
なぜなら、世にあるビジネス書などは、経営学の基本的な理論に基づいて書かれているものが多いからです。
つまり、経営学の基本を知っていれば多くの書籍でわかることが増えると思います。
(経営学の部分的な考え方を発展させて、現代風に書いている書籍が多いということですね)
しかし、やはり現実とはかけ離れていて、実践においては使えないことが多々あります。
ビジネス書を読んでも、それを実践できるようにならないのはそのためではないでしょうか?
ではどうやって経営学を活用すべきなのかを考えました。
それは、メタ的な視点の獲得です。
経営学とはメタ的な視点の獲得
「モチベーション」「マーケティング」「イノベーション」・・・これらの単語が入った本ってとても多いですよね。
これらの視点は、経営学ではミクロ的な見方のため、より実践に近く売れやすいからです。
しかし、これらの部分的な単語を学んでも、あまり意味はないと思います。
なぜなら、経営学を知ることによる大きな利点は、
それぞれの単語が、全体のどこに位置していて、どんな意味を持っているのかを知ることができることだからです。
例えば、組織論と戦略論は別の目的がありますよね?
モチベーションは組織。
マーケティングは戦略です。
ここを分けて見える視点がつくことがメタ的な視点の獲得です。
経営学を通して身に付けられるのは、メタ視点の獲得による経営視点の獲得なんです。
具体的な経営学って?本書の内容紹介
では、具体的に本書にはどんなことが書いてあったのかを独断と偏見で紹介します。
マズローの欲求5段階説は実は科学的に間違っている
ビジネスシーンでよく例に出す人多くないですか?
実はすでに科学的に間違っていることがわかっているそうです。
リーダーシップに正解はない
普遍的に優れているリーダーシップの特性やスタイルは存在しなく、すべてが状況次第と言われています。
専制的なリーダーシップは短期的に成果を出す
専制的なリーダーシップも短期的には、他のリーダーシップと比べて成果を出すそうです。
しかし、長期的にみると、参加型のリーダーシップが成果を出すこともわかっています。
ホーソン実験の危うさ
ホーソン実験とは、ある工場で行われた作業環境と作業効率に相関はあるのかという実験です。
工場の電気を暗くしたりしましたが、結果的に効率があがっていきました。
そこで、環境の中では、人間関係が効率に関係しているのでは?と人間関係論が展開されました。
しかし、実はこの実験に参加する5人のうち2人が反対のため解雇され、新たに2人が雇われたそうなのですが、その2人の作業効率がそもそも高かったために作業効率が上がっているとデータが出ているそうです。
金銭的報酬はモチベーションを下げる?!
内発的動機付けでは、そもそも人間は高いパフォーマンスをあげることに高い満足を得ると証明されています。
つまり、仕事自体が報酬なのです。
しかし、ここで金銭の報酬に視点を移すことによって、仕事の目的が高いパフォーマンスではなく、高い金銭に変わります。
このことで、金銭がなければ、モチベーション維持が難しくなるということです。
さらに言えば、人間へのアプローチは、達成、承認、仕事、責任が動機付けの要因であるということでした。
集団での意思決定は危険?
かのスティーブ・ジョブズも、プロジェクトの中で必要な人しか会議に呼ばず少人数でやるというのが話題になりました。
実は、これは証明されていて「集団浅慮」と言われています。
集団になると勢いがつくことで、誤った決定をする可能性が高くなるということです。
大事なことは少人数で決めたほうがいいということですね。
ゴミ箱モデル
これは、個人にも当てはまります。
どういうことかというと、負荷が増えるとタスクのやり過ごしが増加するという関係を示したものです。
仕事で結果を出している人ほど、実はやり過ごしが多い。
これは、優先度の低い問題やタスクはやり過ごし、大事なところに力を入れているからだそうです。
ワントゥーワンの強み
顧客管理において、顧客に合わせてワントゥーワンマーケティングが可能になりました。
それができているAmazonなどが台頭しています。
私は、いろいろな分野で、このワントゥーワンが台頭し出すのかなと思いました。
まとめ
これ以外にもたくさんの用語を学ぶことができます。
経営とは、人が1人ではできないことを組織で可能にするための方法です。
実践的ではないですが、メタ的な視点を持った勉強もしてみてはいかがでしょうか?
あわせて読みたい
【イノベーションの起こす方法】事例豊富な「世界で最もイノベーティブな組織の作り方」を読んで – 教養を身につける旅へ
コメント